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喪の仕事3

「愛別離苦」という言葉があります。

親子や兄弟(姉妹)、夫婦や恋人同士などで愛し合う者と生別、死別する苦しみや悲しみのことを意味しています。


人は必ず出会いを経験します。そして出会いがあるからには別れも経験しなければなりません。世の中のすべてのものは常に変化をし、永遠に変わらないものなどは存在しません。これは「諸行無常」という考えです。


この諸行無常という言葉は「もののあはれ」、「趣深い」など、はかなさの精神大切にする日本人ならば、理解し易いものであるかのなぁと思います。


誰しもが経験しなければならないこの別れ…、言葉に言い表せないほど苦しく、そしてすごく辛いものです。その苦しさや辛さを受け止め、徐々に徐々に立ち直っていこうとする心の働き、そのことを「喪の仕事」といいます。


別れを経験した時、人は二つの心的反応を経験するのです。ひとつは「急性の情緒危機」、もうひとつは「持続的な悲しみ」です。

別れを経験した直後には心的ストレスとして感情的に興奮したり、パニック状態に陥ってしまいます。また、無力感を感じたり、感情が麻痺してしまうこともあるでしょう。


そしてこれらの急性な衝動がおさまりつつあると、今度は対象を失ってしまったという悲しみが生まれてきます。別れた人が好きであればあったほど、依存の度合いが高ければ高かったほど、この悲しみは長く深いものになるでしょう。


このような深い悲しみは心の奥底に追いやって忘れてしまった方がよいとさえ思われます。お酒に溺れるなどとはよく聞いたことがあります。また別れを忘れるためすぐに他の恋人を作るなどいうこともよく耳にします。


しかしこのような一時的な回避ではすぐに辛さが思い出され、繰り返しになってしまいます。辛さや苦しみを受け止め、そして悲しみ抜いて解決されない限りはずっと心の中に残ってしまうものなのです。

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